「AIで記事や画像を大量に作って、自動で投稿すれば稼げる」
そんな副業の話を、SNSでよく見かけます。ところが今、そのやり方で稼ぐのが難しくなり始めています。
私は過去に、アドセンス、X(旧Twitter)、Kindleの3つのアカウントを、それぞれ停止されました。積み上げてきた収入が、プラットフォームの判断ひとつで一瞬で消える経験を3回しています。
この記事では、その経験から考えた「プラットフォームに頼りすぎない在宅ワーク」と「AIとの付き合い方」をお伝えします。
先に結論
この記事のポイント
- XやTikTokが、自動化・大量投稿のAIコンテンツを締め出す方向に動いている
- プラットフォームの上だけで稼ぐと、規約や判断ひとつで収入がゼロになる
- 私の場合、収入が消えたあとに立て直せたのは人と契約して働くオンライン秘書の仕事だった
- AIは便利な相棒。でも判断と最後の確認は人がやる。任せきりにすると信頼を失う
AIの自動投稿で稼ぐのが難しくなっている
ここ最近、大きなプラットフォームで次のような動きが続いています。
| サービス | 何が変わったか |
|---|---|
| X(旧Twitter) | 9月8日から、投稿の表示回数に応じた収益化の制度を「Original Content Rewards」に切り替え。自動化された手段で作られた投稿や、ほかの人の投稿を少し変えただけのものは報酬の対象外と示している |
| TikTok | AIで作ったスパムを大量に投稿するアカウントを見つける仕組みの強化を進めている。理由として、オリジナルのクリエイターが見られにくくなることを挙げている |
AIを使うこと自体が禁止されたわけではありません。ただ、「AIで作る→自動で投稿する→大量に回す」というやり方は、プラットフォーム側から見て歓迎されないものになりつつあります。
AIでコンテンツを作るのが簡単になった分、プラットフォームは「何本投稿したか」より「誰が、どんな経験から作ったか」を見るようになってきている、ということです。
私はプラットフォームの判断で、収入を3回失った
「プラットフォームのルールで収入が消える」というのは、私にとって想像の話ではありません。
当時の私は、会社を辞めて、在宅の仕事で生計を立てられるよう模索していた時期でした。ブログ、SNS、電子書籍と、自分で収入を作ろうとしていたところで、次々にアカウントを失いました。
1. アドセンスの停止
ブログで少しずつ広告収入が出始めていた頃、Googleアドセンスのアカウントが停止されました。記事は残っていても、広告を出せなければ収入はゼロです。
2. Xアカウントの凍結
Xでフォロワーを増やし、発信の土台ができてきたところで、アカウントが凍結されました。時間をかけて積み上げてきたフォロワーや投稿が、一瞬で使えなくなりました。
3. Kindleアカウントの停止と、消えた売上
いちばん辛かったのがこれです。電子書籍の売上が伸び、まとまった売上が振り込まれる直前に、Kindleのアカウントが停止されました。
理由は、出版していた本の画像がガイドラインに違反していると判断されたことでした。停止されたアカウントの売上は、支払われませんでした。

3つに共通しているのは、ルールを決めるのも、アカウントを止めるのも、プラットフォーム側だということです。自分がどれだけ時間をかけて積み上げても、借りた場所で商売をしている限り、判断ひとつで失うことがあります。
停止の多くは、規約やガイドラインに沿っていないと判断されたことが原因です。「知らなかった」は通りません。始める前に規約を読み、グレーなことはしない。私自身の反省でもあります。
収入が消えたあと、立て直せたのは「人との仕事」だった
会社を辞めたあとで、頼るつもりだった収入が次々に消えていく。生計を立てるどころではありませんでした。
そんな中で模索して行き着いたのが、企業と契約して事務やサポートをするオンライン秘書の仕事です。あれこれ手を広げるのをやめて、オンライン秘書の仕事に専念しました。その結果が、今の在宅での働き方につながっています。
| プラットフォームの上で稼ぐ | 人と契約して稼ぐ | |
|---|---|---|
| 例 | ブログ広告、SNSの収益化、電子書籍 | オンライン秘書、業務委託の事務・ライター |
| 収入が止まるきっかけ | 規約違反の判断、ルール変更、アルゴリズムの変化 | 契約の終了(多くは事前に話がある) |
| 立て直し方 | 別の場所で一から積み直すことが多い | 実績と信頼をもとに、次の契約を探せる |
プラットフォームで稼ぐことが悪いわけではありません。私も今、このブログを運営しています。ただ、それだけに頼らないことが大切だと、身をもって知りました。
AIに任せすぎて、仕事で炎上したこともある
AIについても、苦い経験があります。
仕事でクレーム対応が必要になったとき、AIに謝罪文を作らせて、そのまま近い形で出してしまったことがあります。文章としては整っていて、隙のない謝罪文でした。
ところが、相手には気持ちのこもっていない、形だけの文章に受け取られ、クレームはかえって大きくなりました。最後は、チームの仲間に火消しをしてもらいました。
このとき学んだのは、次のことです。
- AIの文章は整いすぎていて、かえって冷たく見えることがある
- 謝罪や感情の伝わる場面こそ、自分の言葉で書く
- AIに下書きを頼んでも、相手の立場で読み直してから出す
レベルファイブの社長がAIの使用について謝罪した件でも、問題になったのは「AIを使ったこと」より、受け手がどう感じるかへの配慮でした。
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AIを使うと叩かれる?レベルファイブ社長の謝罪を、在宅ディレクターとして見て思ったこと
レベルファイブの日野社長が発表会映像のAI使用を謝罪。家族で配信を見ていた在宅ディレクターの立場から、なぜ批判されるのか、在宅ワークでAIとどう付き合うかを考えます。
AIで在宅ワーク・副業をするときのチェックリスト
私の失敗から、これからAIを使って在宅ワークや副業を始める方に確認してほしいことをまとめました。
始める前・続けるときのチェック
- 使うサービスの規約とガイドラインを読んだか(AI生成物、画像、自動投稿のルール)
- 「AIで作って自動投稿」だけの稼ぎ方になっていないか
- 収入が1つのプラットフォームだけに偏っていないか
- AIの出力に、自分の経験や判断を足しているか
- 数字、固有名詞、画像の細部を自分の目で確認したか
- 謝罪やお詫びなど、気持ちを伝える文章を自分の言葉で書いたか
- 案件でAIを使うとき、使ってよいか依頼主に確認したか
これから在宅で働くなら
AIで文章や画像を作ること自体は、もう誰にでもできます。だからこそ、価値が上がっているのは次の2つだと感じています。
- 自分の経験から、判断して書けること——AIに一般論を書かせても、同じAIを持っている人なら誰でも作れる
- 人と信頼関係を作って、続けて仕事を任せてもらえること——プラットフォームの判断では消えない
在宅ワークを始めるなら、ブログやSNSで稼ぐことを目指すのと並行して、オンライン秘書や業務委託のように「人と契約する仕事」を1つ持っておくことをおすすめします。私はそれに助けられました。
まとめ
- XやTikTokは、自動化・大量投稿のAIコンテンツを締め出す方向に動いている
- 私はアドセンス・X・Kindleのアカウント停止で、収入を3回失った(Kindleは振り込み直前の売上ごと)
- 立て直せたのは人と契約して働くオンライン秘書の仕事で、そこに専念して今につながった
- AIに謝罪文を任せて炎上した経験から、気持ちを伝える文章と最後の確認は人がやる
- 在宅ワークは、プラットフォームに頼りすぎず、人と契約する仕事を1つ持つと強い
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