会社を辞めたあと、私は失業手当を受給しました。そのあと職業訓練にも通いました。
手続きの前は「何から始めればいいのか」「本当にもらえるのか」が分からず不安でしたが、実際に通ってみると流れそのものは決まっていて、順番どおりに進めるだけでした。
この記事では、2023年に私が実際にたどった手順をお伝えします。
失業手当とは
正式には雇用保険の「基本手当」といいます。働く意思と能力があり、求職活動をしている人に支給されるお金です。
大事なのは、「仕事を辞めた人」全員がもらえるわけではないという点です。次の仕事を探していることが前提になります。
受給までの流れ
STEP1 離職票を受け取る
退職後、勤務先から「離職票」が届きます。これがないと手続きが始められません。
通常は退職から10日〜2週間ほどで届きますが、遅れることもあります。届かない場合は会社に確認してください。
STEP2 ハローワークで求職の申し込み
離職票を持って、住所地を管轄するハローワークへ行きます。ここで求職の申し込みと、受給資格の決定手続きを行います。
持ち物は、離職票・本人確認書類・マイナンバーが分かるもの・写真・本人名義の預金通帳などです。事前にハローワークのサイトで確認しておくと安心です。
STEP3 待期期間(7日間)
申し込み後、7日間の待期期間があります。この期間は誰でも給付を受けられません。
STEP4 雇用保険説明会に参加
指定された日に説明会があります。ここで制度の説明を受け、「雇用保険受給資格者証」と、次回の認定日が案内されます。
STEP5 失業認定日にハローワークへ
原則4週間に1度、指定された認定日にハローワークへ行きます。この間に求職活動をしたことを申告し、認定されると給付が振り込まれます。
認定日は必ず守ってください。理由なく行かないと、その分の給付が受けられなくなります。
自己都合退職は「給付制限」に注意
退職理由によって、支給が始まる時期が変わります。
| 退職理由 | 支給開始の目安 |
|---|---|
| 会社都合 | 待期7日の後、比較的早く支給が始まる |
| 自己都合 | 待期7日+給付制限期間の後 |
自己都合の場合、待期期間の後にさらに給付制限期間があり、実際にお金が入るまでに数か月かかることがあります。
この期間を知らずに退職すると、生活費の見通しが立たなくなります。退職前に必ず確認しておいてください。
私の場合:受給後、職業訓練へ進みました
受給しながら求職活動を続ける中で、私は職業訓練(Webデザイン科)を受講することにしました。期間は6か月です。
訓練を受けると、受講中は所定の給付日数を超えても手当が支給されるという仕組みがあります。学びながら生活を支えられるのは、想像以上に大きなことでした。
詳しくはこちらにまとめています。
▶ 職業訓練で失業手当が延長された話【Webデザイン科6か月の実体験】
受給中に気をつけたこと
① 求職活動の実績が必要
認定日までに、決められた回数の求職活動実績が必要です。求人への応募、職業相談、セミナー参加などが該当します。実績が足りないと認定されません。
② アルバイトは申告が必要
受給中に働いた場合は、必ず申告してください。申告せずに受給すると不正受給になります。働いた日数や収入によって、支給額が調整される仕組みです。
③ 開業届を出すと受給は終了する
これは知らないと大きな損につながります。開業届を出すと「就職した」とみなされ、失業手当の受給は終了します。
在宅ワークやフリーランスを考えている方は、出すタイミングを必ずハローワークに相談してください。
▶ 開業届を出すと失業手当はどうなる?受給中の方が損しないための注意点
実際に受けてみて感じたこと
手続きは面倒に感じましたが、決められた順番どおりに進めるだけでした。分からないことは、その場でハローワークの職員に聞けば教えてもらえます。
むしろもったいないのは、制度を知らないまま使わずに終わることです。雇用保険は働いていた期間に自分が払ってきたものです。受け取る権利があるなら、正しく使うべきだと思います。
よくある質問
Q. パート・アルバイトでももらえますか?
雇用保険に加入していて、加入期間などの要件を満たしていれば対象になります。加入していたかは離職票や給与明細で確認できます。
Q. すぐに働く気がない場合は?
失業手当は求職活動が前提です。すぐに働く意思がない場合は対象になりません。ただし受給期間の延長ができる場合があるので、ハローワークに相談してください。
Q. 手続きはいつまでに?
受給できる期間には期限があります。退職したら早めにハローワークへ行くことを勧めます。
まとめ
- 失業手当は求職活動をしている人への給付
- 流れは離職票→ハローワーク→待期7日→説明会→認定日
- 自己都合退職は給付制限期間があり、支給開始が遅れる
- 受給中は求職活動の実績が必要。アルバイトは申告する
- 開業届を出すと受給終了。タイミングは事前に相談を
退職を考えているなら、辞める前に一度ハローワークで話を聞いておくことを勧めます。私はそうしておけばよかったと、後から思いました。
※雇用保険の制度は改正されることがあります。ご自身の状況については、必ず住所地を管轄するハローワークにご確認ください。





