ブログを速くするために入れたプラグインが、実はブログを遅くしていました。
しかも、遅くしていただけではありません。本来の仕事を何ひとつしていない状態で、ただ遠回りをさせていたのです。
画像1枚を表示するのに、本来60ミリ秒で済むところを300ミリ秒以上かけていました。5倍です。それが159箇所ありました。
良かれと思って入れたものが裏目に出ていた話を、記録として残しておきます。同じ状態の方がいるかもしれないからです。
何が起きていたのか
私が使っていたのは、画像を自動で軽くしてくれるタイプのプラグインでした。
この種のプラグインには、こういう仕組みのものがあります。
- 読者がブログを開く
- 画像を、プラグイン会社のサーバーに取りに行く
- そこで軽く加工された画像が届く
自分のサーバーではなく、専門の会社を経由させることで、より軽い画像を配ることができます。うまく動いていれば、たしかに速くなる仕組みです。
ところが、加工されていませんでした
実際に測ってみて、おかしいことに気づきました。
| ファイルサイズ | |
|---|---|
| プラグイン経由で届いた画像 | 199.9KB |
| 自分のサーバーにある元の画像 | 199.9KB |
1バイトも変わっていませんでした。
軽くするために経由させているのに、まったく同じものが返ってきていたのです。
原因は「無料枠の使い切り」でした
管理画面をよく見ると、こんなメッセージが出ていました。
画像最適化とCDNのクォータを使い果たしました
クォータとは、使える量の上限のことです。無料で使える枠を超えていました。
問題は、上限を超えたあとの動きでした。
止まってくれれば、まだよかった
上限に達したとき、プラグインが働くのをやめて、自分のサーバーから直接配るように戻ってくれれば何も問題はありませんでした。
ところが実際には、経由する動きだけが残りました。
- 画像を軽くする → されない
- プラグイン会社のサーバーを経由する → そのまま続く
つまり、得るものが何もないのに、遠回りだけが残った状態です。
どれくらい遅くなっていたか
実際に測った数字がこちらです。
| 取得方法 | かかった時間 |
|---|---|
| プラグイン経由 | 325〜743ミリ秒 |
| 自分のサーバーから直接 | 24〜29ミリ秒 |
10倍から30倍の差がありました。
1枚だけなら0.3秒の話です。しかし私のブログでは、この経由が159箇所ありました。ブラウザが同時に処理できる数には限りがあるので、待ち時間が積み重なります。
「なかなか表示されない」と感じていた正体は、これでした。
気づきにくい理由
この問題が厄介なのは、見た目が完全に正常なことです。
- 画像はきちんと表示される
- エラーメッセージも出ない
- 管理画面の通知は、他のお知らせに埋もれている
- プラグインは「有効」と表示されたまま
唯一の症状は「なんとなく遅い」だけです。しかもブログを毎日見ている本人は、その遅さに慣れてしまいます。
私も、通知メッセージは何度か目にしていたはずです。でも「無料枠を超えたのなら、機能が止まるだけだろう」と勝手に解釈して、読み飛ばしていました。
やったこと
プラグインを停止した
機能していない以上、残す理由がありませんでした。停止した結果、画像は自分のサーバーから直接配られるようになり、1枚あたり300ミリ秒 → 60ミリ秒になりました。
停止しても、画像が消えることはありません。経由をやめて、元の場所から配るようになるだけです。
設定が別の場所にも残っていた
ここでもうひとつ、つまずきがありました。
プラグインを削除したのに、経由するアドレスが残り続けたのです。調べてみると、まったく別の高速化プラグインの中に、同じ会社のサービスが組み込まれていました。
そちらの設定画面で「画像最適化」の項目を探して、チェックを外す必要がありました。
プラグインを消しただけでは終わらないことがあります。表示されているアドレスが変わったかどうかまで確認してください。
自分のブログを確認する方法
特別な道具は要りません。
手順1 画像のアドレスを見る
自分のブログを開いて、画像の上で右クリックし、「画像のアドレスをコピー」を選びます。メモ帳などに貼り付けてください。
手順2 自分のドメインで始まっているか
貼り付けたアドレスの先頭を見てください。
https://自分のブログのアドレス/wp-content/...→ 正常です- 知らないサービス名から始まっている → 経由しています
経由すること自体は悪いことではありません。正しく機能していれば速くなります。
手順3 機能しているか確かめる
問題は、その経由が仕事をしているかどうかです。プラグインの管理画面を開いて、次を確認してください。
- 「クォータ」「上限」「残り」といった言葉で警告が出ていないか
- 無料プランの上限に達していないか
警告が出ていたら、私と同じ状態です。有料プランに切り替えるか、その機能を止めるか、どちらかを選んでください。中途半端に残すのが一番遅くなります。
教訓
この件で学んだことが2つあります。
入れたら終わりではない
高速化プラグインは、入れた直後は効果があります。でも無料枠には上限があり、記事が増えれば必ず超えます。
入れた時点の判断が、半年後も正しいとは限りません。年に一度は見直す必要がありました。
「多いほど良い」ではない
速くしたい一心で、私は高速化系のプラグインをいくつも入れていました。結果として、同じような機能が重なり、お互いの邪魔をしていました。
今は役割が重ならないように整理して、必要なものだけを残しています。
まとめ
- 画像を軽くするプラグインは、無料枠を超えると経由だけが残ることがある
- 軽くならないのに遠回りするので、かえって遅くなる
- 私の場合、1枚300ミリ秒 → 60ミリ秒(5倍の差)が159箇所
- 見た目は正常なので気づきにくい
- 確認は、画像を右クリックしてアドレスの先頭を見るだけ
- プラグインを消しても、別のプラグインに同じ機能が残っていることがある
在宅で作業していると、こういう設定の見直しは後回しになりがちです。記事を書くほうが大事に思えるからです。
でも年に一度、入れているプラグインを眺めてみる時間は、たぶん記事を1本書くより価値があります。私にとっては、そういう1日でした。










