数年前、うまく育てられなかったブログを閉じました。解約手続きもした、と記憶していました。
先日ふと「あのとき書いた記事、もう読めないよね」と思って調べてみたところ──ドメインの契約が、まだ生きていました。
しかも有効期限は数年先。まったく身に覚えがありませんでした。
結論から言うと、お金の面での実害はゼロでした。ただ、調べていく過程で「これは危なかった」と思ったことがいくつも出てきました。同じように昔のブログを閉じたまま忘れている方に、確認の手順ごとお伝えします。
この記事で分かること
- ドメインとサーバーは別々の契約だということ
- 自分の契約がいま生きているか、5分で確かめる手順
- 放置したドメインが、なぜ危ないのか
まず、ドメインとサーバーは別の契約です
ここが分かっていなかったのが、そもそもの原因でした。
ドメイン= 住所(例:〇〇〇.com)
サーバー= 建物(記事や画像が実際に置いてある場所)
同じ会社でまとめて契約していても、解約は別々です。私は片方だけ解約して、両方終わったつもりになっていました。
実際に何が起きていたかというと、建物だけ取り壊されて、住所だけが残っていた状態です。だからブラウザでアクセスすると「403 Forbidden」というエラー画面が出ました。ドメインは生きていて、そこに向かっているのに、置いてあるはずのサイトがない。そういうエラーです。
自分の契約を確かめる4ステップ
私が実際にたどった順番です。レンタルサーバー会社によって画面の名前は違いますが、見るところは同じです。
1 契約管理画面にログインする
まずは契約していたレンタルサーバー会社の管理画面へ。ここで「サーバー」と「ドメイン」の一覧が並んで表示されます。
ログイン情報が分からない場合も、登録していたメールアドレスからパスワードの再設定ができます。
2 ドメイン一覧で「利用期限」と「自動更新」を見る
ここが一番大事です。見るのは2つ。
- 利用期限がいつになっているか
- 自動更新がオンかオフか
私の場合、閉じたブログのドメインだけ自動更新がオフで、他のドメインにはオンの表示が付いていました。この差に気づけたのが収穫でした。
3 サーバー側にそのドメインが残っているか確認する
次にサーバーの管理画面(サーバーパネル)に入って、「ドメイン設定」の一覧を開きます。
ここに並んでいるのが、そのサーバーで実際に動いているサイトです。探しているドメインがここになければ、サーバー側は解約済みということになります。私のケースはこれでした。
4 実際にURLを開いてみる
最後に、ブラウザでそのURLを開きます。出た画面で状況が分かります。
- サイトが普通に表示される → ドメインもサーバーも生きています
- 403や404などのエラーが出る → ドメインは生きているが、中身がない状態
- まったくつながらない → ドメインの契約が切れている可能性が高い
- 知らないサイトが表示される → 要注意。第三者に取得されています
調べて分かった、3つのこと
① 余計なお金は取られていなかった
まず安心したのがここです。ドメイン代は取得時にまとめて支払い済みでした。
そしてサーバーのほうは、今も使っている別のサイトと同じ1契約の中に同居していました。多くのレンタルサーバーは1契約でドメインをいくつでも置けるので、ドメインが1つ増えても料金は変わりません。気づかないうちに二重で払っていた、ということはありませんでした。
逆に言えば、だから何年も気づかなかったのですが。
② 個人情報は守られていた
これは調べていて一番ヒヤッとした部分です。
ドメインを取得すると、Whois(フーイズ)という誰でも見られる登録者情報のデータベースに、名前・住所・電話番号・メールアドレスが載ります。これが公開されたままだと、閉じたブログのドメインから自宅住所が引ける、ということになりかねません。
確認したところ、私のドメインは「Whois代理公開」が有効になっていて、公開されていたのはサーバー会社の情報でした。多くのサービスで初期設定のまま有効になっているので、たいていは大丈夫です。
ここは必ず見てください
ドメインの契約情報画面に「Whois情報」の項目があります。そこに自分の名前や住所が入っていないかを確認してください。入っていたら、代理公開の設定に変更しましょう。
③ このまま放置すると、他人の手に渡る
そして、これが本当のリスクでした。
自動更新がオフのまま期限を迎えると、そのドメインは誰でも取得できる状態になります。そして、しばらく運営されていたドメインには「中古ドメイン」としての価値があります。検索エンジンからの評価や、他サイトからのリンクが残っているからです。
実際、期限切れのドメインを狙って取得し、アーカイブから昔の記事を復元して、まったく別の目的のサイトに作り替えるという手口があります。自分の名前で書いた文章が、知らないところで使われることになりかねません。
昔の運営者情報ページに本名や連絡先を書いていた場合は、それも一緒に復元されます。閉じたはずのブログが、自分の知らないところで生き返る。これが放置の一番怖いところです。
私がいちばん後悔したこと
サーバーを解約したとき、記事のバックアップを取っていませんでした。
サーバーを解約すると、そこに置いてあった記事も画像も、まるごと消えます。WordPressの管理画面にも入れなくなるので、あとから取り出すことはできません。
「うまくいかなかったブログだし」と思って手放しましたが、実際に読み返してみると、そのときにしか書けなかった体験が残っていました。失敗した記録も、あとから見れば素材です。
これからブログを閉じる方へ
サーバーを解約する前に、WordPressの管理画面から「ツール → エクスポート」で記事を書き出してください。あわせて、画像フォルダ(wp-content/uploads)もダウンロードしておきましょう。順番を間違えると、もう取り返せません。
今日やっておきたい棚卸し
- レンタルサーバーの契約管理画面にログインする
- ドメイン一覧で、期限と自動更新を全部確認する
- Whois情報に自分の名前や住所が出ていないかを見る
- 身に覚えのないドメインがあれば、URLを開いて状態を確かめる
- 手放すと決めたドメインは、いつ期限が来るかをカレンダーに入れる
私はこれを一通りやって、ようやく状況が分かりました。所要時間は30分ほどです。
在宅で働いていると、ドメインもサーバーも配信スタンドも、全部自分の名義で契約することになります。会社なら総務がやってくれていた管理を、自分でやるということです。売上に直結しないので後回しになりがちですが、後回しの代償は、たいてい忘れたころにやってきます。
今日、管理画面を開くだけで済む話です。5分だけ、時間を取ってみませんか。









