「スマホ写真を売って月3万円」という記事を、私も読んだことがあります。
実際にやってみた今、正直に書きます。私の累計収益は、2,105点をアップして51,646円でした。
月3万円には遠く届きません。期待していた方には申し訳ない数字です。
でも、この副業には他にない特徴がありました。
アップロード作業を2年前にやめたのに、今も毎月ダウンロードが発生しています。
何もしていない月にも、少しずつ入ってきます。この記事では、私の実績を全部公開したうえで、この副業が「誰に向いていて、誰に向いていないか」をお伝えします。
まず、実績を全部公開します
使っているのはAdobe StockとphotoACの2つです。
| サービス | アップ数 | 累計収益 | 1点あたり |
|---|---|---|---|
| Adobe Stock | 375枚 | 102.32ドル(約14,900円) | 約39.8円 |
| photoAC | 1,730件 | 36,706円 | 約21.2円 |
| 合計 | 2,105点 | 約51,646円 | 約24.5円 |
アップロード作業をしていたのは2023年〜2024年です。それ以降、新しい写真は1枚も追加していません。
正直な感想:作業量に対して、多くはありません
2,105点をアップするのに、かなりの時間がかかりました。撮影して、選別して、タグを付けて、審査に出す。1枚ずつの積み重ねです。
それで51,646円。時給に換算したら、パートのほうが確実に稼げます。
「スマホ写真で簡単に稼げる」という話ではありません。そこは最初にはっきりお伝えしておきます。
それでも続ける価値があると思う理由
数字だけ見ると割に合いません。それでも私がこの副業を否定しないのは、やめたあとの動きを知っているからです。
2年間、何もしていないのに入り続けている
最後にアップロードしたのは2024年です。今は2026年8月。約2年、指1本動かしていません。
それでも毎月、ダウンロードの通知が届きます。金額は微々たるものです。数百円のこともあります。
でもゼロではありません。
パートを辞めたら、翌月の収入はゼロです。ライターの仕事も、書かなければ1円にもなりません。私が経験した中で、手を止めても入り続けたのは、これだけでした。
これが「ストック型」という意味
働いた分だけもらえるのが「フロー型」、一度作ったものが働き続けるのが「ストック型」です。
言葉としては知っていましたが、実際に2年放置して入金を確認するまで、実感がありませんでした。
金額は小さくても、この性質は本物です。増やせば、比例して増えます。
Adobe Stock と photoAC、どちらがよいか
2つを並行してやってきて、性格がはっきり違うと分かりました。
数字で見る違い
| Adobe Stock | photoAC | |
|---|---|---|
| 1点あたりの収益 | 39.8円 | 21.2円 |
| 私の総収益 | 約14,900円 | 約36,706円 |
| アップした数 | 375枚 | 1,730件 |
| 審査 | 厳しめ | 比較的通りやすい |
ここに、この副業の本質が出ています。
1点あたりの単価はAdobe Stockが約1.9倍。それでも総収益はphotoACのほうが2.4倍多いのは、アップした数が4.6倍だからです。
結論:単価より「点数」が効きます
単価の高いサービスを選ぶより、とにかく数を出したほうが収益は伸びました。
1点25円だとすると、100枚で2,500円、1,000枚で25,000円です。地道ですが、計算どおりに積み上がります。
これから始めるなら、審査が通りやすいphotoACからをおすすめします。まず「売れる感覚」を掴んでから、Adobe Stockに広げるほうが挫折しにくいはずです。
実際に一番売れた写真
ここが一番参考になるかもしれません。両サービスで、まったく傾向が違いました。
Adobe Stock:和装姿の女性
着物を着た女性の写真が、群を抜いて売れました。
Adobe Stockは世界中で使われているサービスです。海外の企業や制作会社が「日本らしい素材」を探しにきます。日本人にとっては当たり前の風景が、そこでは希少な素材になります。
photoAC:白い壁紙の寝室にある白い寝具のベッド
こちらは対照的でした。何の変哲もない、白い寝室の写真です。
photoACは国内のブログ運営者や中小企業がよく使います。求められるのは、記事の背景として使いやすい、主張の少ない写真です。
「睡眠」「暮らし」「清潔感」といった記事に、どれも使えます。汎用性が高いほど、繰り返しダウンロードされます。
ここから分かること
- Adobe Stock → 日本らしさ、人物、季節感(海外需要)
- photoAC → 生活シーン、背景素材、清潔感(国内のブログ需要)
撮る前に「これは誰が、何の記事に使うだろう」と考えるだけで、採用率が変わります。芸術的に美しい写真より、使いやすい写真が売れます。
私がアップロードをやめた理由
正直に書きます。単純に、手が回らなくなりました。
ライターの仕事が忙しくなり、子どものこともあり、写真のアップロード作業は後回しになりました。1枚ずつタグを付けて審査に出す作業は、地味で時間がかかります。
収益が月数千円の段階でやめてしまったので、「もう少し続けていたら」という気持ちは残っています。
そして今、1万枚が眠っています
その後、AIで画像を生成する方法を覚えました。現在、1万枚近くの画像が生成済みで、アップロードされないまま手元にあります。
私の実績(1点あたり24.5円)で単純計算すると、約24万円分が眠っている計算になります。
もちろんそのとおりにはいきません。審査に落ちるものもあれば、まったくダウンロードされないものもあります。それでも、やらずに置いてあるだけというのは、我ながらもったいない状態です。
この記事を書きながら、そろそろ再開しようと思っています。
この副業が向いている人・向いていない人
向いていない人
- 今月あと3万円必要な人 — すぐには稼げません。他の方法を探してください
- すぐ結果が欲しい人 — 審査に数日、売れ始めるまで数か月かかります
- 時給で考える人 — 作業時間で割ると、パートより効率は悪いです
向いている人
- すでに写真を撮る習慣がある人 — 撮った写真を出すだけなら追加の手間は小さい
- 細切れの時間しか取れない人 — 5分で数枚アップできます。締切もありません
- 将来のために「働かなくても入る仕組み」を作りたい人 — 金額より性質に価値があります
- 断られるのが苦手な人 — 営業も打ち合わせも、納期の連絡もありません
特に最後の点は大きいと思います。在宅ワークを始めたい方の中には、クライアントとのやりとりに不安がある方が少なくありません。この副業は、誰とも話さずに完結します。
これから始める方への手順
ステップ1 photoACに登録する
クリエイター登録は無料です。審査が比較的通りやすく、最初の1枚が採用される体験を早く得られます。
ステップ2 まず30枚出してみる
いきなり数百枚は続きません。まず30枚を目標にしてください。
スマホの写真フォルダを開けば、使えそうなものが見つかるはずです。料理、部屋、花、空、文房具——特別なものは要りません。
ステップ3 売れた写真の傾向を見る
30枚出すと、ダウンロードされるものとされないものが分かれます。その傾向が、あなたにとっての正解です。
私の場合は「白い寝室」でした。撮る前には想像もしませんでした。
ステップ4 傾向に沿って増やす
売れた方向で数を増やします。ここからは、作業量がそのまま収益になります。
まとめ
- 私の累計実績は2,105点で51,646円(Adobe Stock 375枚・photoAC 1,730件)
- 1点あたり約24.5円。楽に稼げる副業ではありません
- それでもアップをやめて2年、今も毎月ダウンロードがある
- 単価より点数が効く。数を出したほうが伸びる
- 売れ筋はAdobe Stock=日本らしさ、photoAC=使いやすい生活素材
- 始めるなら審査の通りやすいphotoACから30枚
月3万円を約束する記事ではありませんでした。期待した数字ではなかったかもしれません。
でも私は、手を止めても入り続けるお金を、この副業で初めて持ちました。金額は小さくても、その性質を知っているかどうかは、これから先の働き方を考えるうえで大きいと思っています。
眠っている1万枚を、私もそろそろ動かします。










