大腸がんは、早期に限らず、ある程度進行したがんや、肝臓や肺へ転移したがんであっても、取り残しなく切除することができれば根治の可能性があります。こうした治療方針は、直接手術を担当する外科医だけではなく、内科医や放射線科医、病理医ら多職種のスペシャリストたちがチームとして共有し、それぞれが、患者さん一人ひとりの背景を考慮し、診療に携わります。
本書では、国がん中央病院の"チーム大腸がん"の医師らによって実際に行われている大腸がんの標準治療に加え、現在、治験・臨床試験中の検査・治療法や分子標的薬などの最新情報をていねいに解説しています。
国がん中央病院の現在、そして近未来に向けて開発が進む最先端の「大腸がん治療」がわかるこの1冊。ぜひお役立てください。
第1章 大腸がんの基礎知識
大腸がんにはこんな特徴があります/大腸がんの検査と診断/国がん中央病院の検査と診断
第2章 大腸がんの治療はこのように行われます
治療法選択の原則と基本となる治療法(内視鏡治療・手術療法・化学療法)/ステージ別にみる国がん中央病院の治療展開/これからの緩和ケア/遺伝性大腸がんの診断と今後のあり方
第3章 大腸がんの近未来の治療
大腸がん治療、これからの方向性/臨床試験を理解する/検査と診断、内視鏡治療、手術療法、化学療法、放射線療法)
第4章 大腸がん治療を受ける患者さんへ
中央病院のかかり方/受付から治療にいたるまでの流れ/私たちがチーム大腸がんです/治療費用の例/治験・臨床試験で実績のある主な医療機関リスト
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